デラウエア実るまで
4月 芽吹き
デラウエア実るまで
5月上旬 小さな実が
デラウエア実るまで
5月下旬 開花直前
デラウエア実るまで
6月上旬 2回目ジベ後
デラウエア実るまで
6月下旬 色付きを待つ
デラウエア実るまで
7月 収穫時期
デラウエア実るまで
8月 販売へ

◇ 当園を紹介します ◇

当園について

当園は多くのお客様に美味しいぶどうを召し上がっていただけるよう一つ一つの房に十分な栄養がいくよう枝の剪定を行っており、また安全で適切な量の薬剤を使用し年間8回の消毒をして枝や幹や葉が病害虫に食べられないように管理しております。そして種なしぶどうを作るためにはジベレリンという薬剤を使用し一房ずつ丁寧に、種がなくて美味しく食べられるよう作業しております。美味しいといわれるぶどうを目指して日々栽培作業に力をそそいでいます。

名  称  ぶどう販売|山辺のぶどう田村農園
栽培面積  約3.6アール 
栽培品種  8種類(2020年3月現在) 
生産責任者  田村 崇
生産者  生産責任者+3名

山辺ぶどうの産地

松本市は長野県中部に位置し西には北アルプス東には美ヶ原高原と周りを山に囲まれた場所で、山辺地区は美ヶ原高原の麓に位置します。標高約633メートル前後で東京スカイツリーの頂上とほぼ同じ高さです。この地は約1200年程前から天皇の命令により薄川の整備が行われ豊かな水があったことや、昼夜の寒暖差あって土壌が適していたため古くからぶどうが栽培されてきました。

私が子供のころには近所にたくさんのぶどう園が存在していましたが、今ではその数も減り今では住宅が立ち並ぶようになってきました。しかし祖父母が大切にしてきたぶどう園なので、やめてしまう訳にはいきません。小さいながらも色んな品種を栽培し工夫をして、命ある限り一生懸命にこのぶどう園を守っていくのが私の使命だと思っています。

薄川から望む
北アルプス
美ヶ原を望む
山辺ワイナリー周辺

山辺には「山辺の歌」という曲があります。ご興味がございましたらご覧ください。

主な年間作業

     
4月上旬  ラビキラー散布
4月中旬  石灰硫黄合剤・ベンレート散布
4月下旬  ぶどう発芽確認
5月上旬  デラウエア芽掻き
 デラウエア房つみ
 デラウエア種なしにする作業
5月中旬  デラウエア肥大化させる作業
5月下旬  大粒種芽掻き・房つみ
5月下旬~6月上旬  大粒種種なしにする作業
6月中旬  オンリーワン・グリートップ散布
 デラウエア粒抜き
6月下旬  大粒種肥大化させる作業
 ナイヤガラ・ポートランド粒抜き
 ぶどう園草刈り
6月下旬~7月上旬  デラウエア笠かけ
7月上旬  ナイヤガラ・ポートランド笠かけ
7月中旬  大粒種粒抜き
7月下旬  大粒種袋かけ
 ICボルドー66Q
8月上旬~9月下旬  収穫作業と販売
10月下旬  ICボルドー66Q
12月上旬~  剪定作業

使用薬剤

種なし・肥大化薬剤
 ジベレリン 尿素 ビーエー ストレプトマイシン フルメット    葉酸マンガン
消毒薬剤
 ラビキラー ベンレート  石灰硫黄合剤 オンリーワンフロアブル      グリーントップ70 レーバスフロアブル ICボルドー66D

園内略図と収穫量

東西約18m・南北約20mの約3.6アールと小規模ぶどう農園で現在は6種類の品種を栽培しています。収穫量はデラウエアが全体の70%を占め、ナイヤガラ・ポートランドの中粒種やシャインマスカット・ナガノパープルの大粒種を合わせて残りの30%を占めています。

ナガノパープルの苗木

冬の剪定時期に長く伸びたナガノパープルの枝を見つけて、その先端を一度地面に下ろして再び棚へ戻すと枝がU字になります。そこに鉢を入れてさらに土を入れえておくと根が生えてくるのです。それによって新しい苗木を育てることができるのて、新しい苗を買う必要がなくなります。現在は新しく芽吹いた枝が長さ1メートルくらいに成長しています。

ナガノパープルの欠点

この品種は人気があるのですが、皮が柔らかいので長雨が続くと実が割れてしまうという欠点があります。令和元年は長雨と日照不足により実が割れたり着色不良で、当園のナガノパープルの生産量3分の2が不作となってしまいました。また、近隣でナガノパープルを栽培している農園でも同様に不作となってしまったところが多かったようです。

剪定作業

落葉してから春になるまでの間に余分な枝を切り、すっきりさせます。この作業がぶどうを作るために重要で、良い房をつくるための第一歩となります。写真ではデラウエアの作業前と後を載せています。あまりにも細すぎる枝は落とし実をつけそうな枝は芽を3つ残して切り、太い枝は芽を5つ残して切ります。