6月8日、松本地方もいよいよ梅雨の時期に入りました。
湿気によりジメジメとするため、ぶどうが病気になってしまわないか、心配なところです。
さてデラウエアは2回目の「ジベレリン処理」と「房作り」を終えて、一粒の大きさが日に日に大きくなっていくのがわかります。
今回は、その作業の様子です。
2回目の「ジベレリン処理」とは?
5月下旬には種無しにする「ジベレリン処理」を行いましたが、今度は房を大きくするための「ジベレリン処理」です。
6月4日(日)の朝4時30分くらいから作業を開始しました。まだ太陽は昇っておらず、まだ肌寒い時間帯です。
ですが、「ジベレリン処理」は涼しい時間帯がいいのです。その理由は、「サビ」がつかないようにするためです。
この「サビ」とは、ジベレリン液に混入する赤い染色剤が、皮の表面に残りシミのようになってしまうことです。
もし暑い時間帯に作業をすると、すぐに乾いてしい、「サビ」になりやすいのです。こうなってしまうと、商品価値が下がってしまいますので、涼しい時間帯に行ったほうがよいのです。
さらに「サビ」にならないよう、ジベレリン液を浸水させてから少し時間をおき、皮の表面にわずかに残った「ジベレリン液」をホウキではらいます。
こうしてきれいなデラウエアが出来上がっていきます。
今回の「ジベレリン液」は?
1回目の「ジベレリン液」とは違い、今回は皮に赤みをつけるため「硫酸マンガン」という液体を混入します。
そして2回目の「ジベレリン処理」は少し大き目の「ジベレリンカップ」を使います。1回目よりも房が成長して、大きくなっているためです。
「ジベレリンカップ」に入れた「ジベレリン液」を
これを一房ごとに、1秒~2秒浸水させていきます。この作業を約3000~4000房行います。
「ジベレリン処理」後の作業
ジベレリンを浸け終えたデラウエアを大きくするために、木の根元に水をあげます。
水を吸ったデラウエアは、最長を加速させていき、どんどんと大きくなります。
デラウエアの房を作る
今度は房の長さを約7センチに揃えていきます。
ぶどうハサミに7センチが刻まれているので、これに合わせて1房ごとに作業していきます。
まずは赤い丸で示した、房上部にある2箇所を切り落とします。次に下の赤い丸で示した部分を切り落とします。この作業を「ジベレリン処理」と同じく、約3000~4000房行います。
これでデラウエアの作業は、とりあえず一段落です。
最後に
デラウエアの今後の作業は、「消毒」と「粒抜き」そして「傘かけ」です。
雨と晴れのバランスがとれて、甘くおいしいデラウエアに成長していってくれることを、願うばかりです。
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