ゴールデンウィークもまもなく終わり、朝日が眩しく照らす季節になってきました。そんな中、ぶどうの芽もこの太陽を浴びて、日々大きくなっていきます。
さて、デラウエアが「芽かき」をする時期となり、4月29日と30日に作業を行いました。昨年は5月11日と12日に行ったので、今年は10日くらい早いのです。
デラウエアの「芽かき」
「芽かき」とは、芽の成長を揃えるとともに、ぶどうの品質向上を目的としています。
枝から発芽した芽は、長く伸びたものや、短いものが混在しています。これらの中から、成長が揃っている芽を残し、その他は取り去ります。
これが「芽をかく」ということなのです。
写真では、赤い丸をつけた箇所を「芽かき」しました。この枝は短く、成長が遅れています。なので、成長が揃いません。
あとは枝の太さを見て、どれくらい残すかを、決めます。太い枝なら3~4芽、中くらいの枝なら2~3芽にしています。
最も細い枝は、1芽のみとしています。
作業はぶどう園の西側から東側へと行い、すべて終えました。しかし、やり残しがあったりするので、何回も見直しています。
「芽かき」を終えた芽は?
「芽かき」を終えた芽は、早いところで約15センチに成長。新たな葉が4枚ひらいていて、房もついています。この小さな房が、これから行う様々な作業により、甘くて美味しいデラウエアになります。
「芽かき」を終えると、残した芽に栄養がいき、どんどんと大きくなっていきます。
次の作業は「摘果」(てきか)をします。「摘果」とは房となっていく数を減らすことです。
デラウエアでは、ひとつの新枝に4つの房がついています。これを2つに減らします。これを行うことで、必要な栄養素が、残ったところへ行き渡ります。
その次は「ジベレリン処理」で、種無しにする作業へと続きます。
霜の被害が
ぶどうの枝をよく見ていたら、枯れている新芽を見つけました。これは間違いなく、霜による被害です。
私がぶどうを栽培するようになり、初めての被害です。生産量には影響はないですが、残念です。
先代がぶどう栽培をしていた頃は、古タイヤを燃やして、霜対策をしていました。しかし現在は、環境問題で燃やすことができません。
今季の被害は、これくらいで良かったです。でも、もうしばらくは気が抜けません。
最後に
デラウエアの「芽かき」が終わりましたが、一段落とはいきません。次はナイヤガラの「芽かき」をしないといけません。
ナイヤガラも芽が伸びています。こちらも作業を行わないといけません。ぶどうは待ってはくれません。
農家にとっては、忙しい「農作業ウィーク」となりました。
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