梅雨の季節に入り、天気を見ながらの作業が毎日続いています。
さて、デラウエアの作業が一段落したところで、次は大粒のナガノパープルを種無しにする作業を行いました。
房作りして3.5センチにした房が、現在は10センチ以上となり、花がほぼ咲き終わる頃となりました。
大粒のぶどうはデラウエアとは違い、種無しにする薬剤を散布する作業が増えます。まずはこの作業から始めました。
薬剤の散布から

「アグレプト」または「ストレプトマイシン」という名称の液体薬剤を、10リットルの水に10ml入れます。これで1000倍に希釈したことになります。
希釈したものを散布機に入れて、ナガノパープルの房にまんべんなくかかるように噴射します。
以前はこの薬剤を「ジベレリン液」の中に混入していましたが、種が入ってしまうことがあったので、現在は散布にすることにしています。
この液体を噴射することにより、種がなくなっていくことを促進させて、「ジベレリン処理」でさらに効果を高めます。
この作業もジベレリンと同様、薬剤を浸透させるために、晴れわたる朝の涼しい時間帯に行います。
「ジベレリン処理」1回目

今回の「ジベレリン液」は、デラウエアに浸した4分の1の濃度のため、錠剤を使用します。1リットルの水に1錠を溶かして使用します。これを大きい「ジベレリンカップ」に入れます。
花がほぼ咲き終り、小さな実になった状態の房を探して、1房ずつ「ジベレリン液」を浸していきます。
今回はデラウエアと違い、染色剤をいれないため、浸した房の枝に赤いマジックで印をします。これで、作業が終わったことをわかるようにします。
ナガノパープルやシャインマスカットは、一斉に花が咲かないため、何日にも分けて作業をします。
そして、現在もまだ続いています。
ジベレリン処理から数日後

「ジベレリン処理」をする前の直径1ミリほどの粒は、数日が経過すると直径3ミリほどに大きくなります。こうなれば、ジベレリンが浸透したということです。
次に行う2回目の「ジベレリン処理」までには、さらに粒が大きくなっていきます。
最後に
この2回目の「ジベレリン処理」までに、現在10センチ以上ある房を再び小さくします。
房を小さくして、2回目の「ジベレリン処理」をすることで、さらに房を大きくすることが目的です。
現在シャインマスカットでも1回目の「ジベレリン処理」を行っていて、ナガノパープルと同様の作業中です。
この大粒のぶどう2種で1回目の「ジベレリン処理」を終えるまでには、まだ数日かかります。最後の1房まで見落とすことなく、作業に励みます。
コメント